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オレンヂ 
single Versionについて

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2007/12/19リリース Victor Entertainment 

フォロワーの方から質問をいただきました。ご連絡ありがとうございます。

オリジナルとどう違うのかというご質問ですが、ぜひ両方聴いてくださいね。

 

もともと「オレンヂ」は、2006年のアルバム fiesta に収録されています。

つまりアルバム収録曲なので、全体のコンセプトや編曲のトーンがあるのです。

タイトル fiesta を「祝祭」を意味していると取るならば、日本の夏祭りだけでなく様々なフェスティバルや○○祭り、様々な季節のお祝いが世界にはあるのです。

その自然と共生していることヘの喜び、太陽の燦燦と輝く明るい世界に生きていけることへの賛辞もあります。

その中で 「オレンヂ」のオリジナルは、歌詞の中にある四季の移ろいを、アコースティックに仕上げています。イントロはロックかと思わせるのですが、演奏の録音レベルを控えめに真梨子さんのヴォーカルを際立たせるようにミックスダウンされています。

コンサートではパンチあるベースの間奏が挟まりますが、原曲の編曲は流れるようなストリングス演奏が間奏です。ラストのフェイドアウトに至る演奏も、ストリングをベースにリズムをとっていて季節の流れを体感させる仕上がりです。つまり、原曲では、エレキギターとベースの輪郭は控えめなのです。

そして、この効果が、収録順の次の曲の「そばにきて」や、このアルバムのメインと言ってよい名曲の「my Singer」「やさしい指」の世界観を引き立ててくれます。

 

ourDays2022

これに対して、2007年12月にリリースされた、「オレンヂsingle version 」は、フジテレビ系の「金曜プレステージ」のメインテーマ曲として導入されました。

真梨子さんのヴォーカルは同じ録音です。しかし、短いイントロからヴォーカルに入るこの single version は、全体的にロックです。

演奏の録音レベルは強め。ストリングが担当していたところをギターが演奏しています。

流れて移ろいゆく四季ではなく、春夏秋冬のそれぞれが、とても際立つ思い出として残るような曲調にしています。フェイドアウトのラストも、盛り上げていきますね。テレビでは、タイトルバックやエンドロールで印象付けることも可能なくらいの時間を確保してる録音です。

 

そして面白いのは、コンサートではオリジナルバージョンのイントロのように始まって、single Version にしていることです。

かつて、1985年のアルバムMELLOWLIPS 収録の「蜃気楼」が、「夏樹静子サスペンスドラマ」のTV Versionのメイン主題歌になると、スローバラードがアップテンポのバラードになりました。まぁ、これと比べるとそこまでの変化ではありません。

ただ、アルバムのコンセプト曲とは全く異なるイメージの仕上がりであるという点では、オレンヂ single version は別の曲であると言う方も出てくると思います。

それ以上に、私はこのブラックジャック風のハードな真梨子さんの画像が大好きです。

20220512掲載

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