オリジナルアルバム「PRETEND」を挟んで、紗Ⅱが90年5月にリリースされた。当然前作が大好評であったとを受けてのことであるが、オリジナルアルバムの印象が薄れてしまったことは否めない。

収録曲は、真梨子さんが好きな曲調の「恋するカレン」

カレンカーペンター繋がりかもしれない。

シャンソン風なイントロの「悲しい色やね」は、実際のコンサートのアレンジの方が私は好きで、ミュージックフェアで歌われた時も、ヘンリーバンドアレンジであった。

また、「ＧＬＯＲＩＡ」や「時の過ぎゆくままに」は、コンサートナンバーである。声の伸びもよい。

スタジオ録音なのに、なぜこんなにライブ感があるのかというくらいの、グルーブ感が凄い。

スタジオで何度も歌ったうえでのテイクなのだろう。

そして、別掲のコンサート回顧「ＰＲＥＴＥＮＤ」でも述べたように、ひとつのコンセプトになっていく。

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「いっそセレナーデ」はモノトーンの世界。

​真梨子さんのシルエットが浮かんでくる。

とにかく、３０年前のリリースである。

しかし、その愛のシーンは今の作品として生き続けている。

(2020/09/24掲載)