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THE MUSIX / VICTOR ENTERTAINMENT
東京国際フォーラム 2014/11/23
プラチナ・ゴールドの囁き
私は、音楽評論家でもライターでもない。もちろん真梨子さんのプライベートも知らないし知る必要もない。
あくまでもステージで表現されたコンサートという作品を見て、真梨子さんへのラブレターを書き記しているファンである。
「高橋真梨子はプロのコンサートシンガー」である。
だから、11/02の神奈川県民会館で、前半は92点でも後半は80点台前半まで落ち込んだ歌唱の落差に、体調への大きな不安が懸念された。
それは2011年のあの年のコンサートも同様であった。
この採点基準はいろいろとあるだろう。もちろん採点するものでもないという方もいるだろう。
しかし、もう30年以上も彼女のステージを見ていれば、その落差を一番痛感したのは本人のはずだと感じられた。
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東京国際フォーラムの41列目は、コンサートでゆっくり歌唱を「聞く」という感じではなく、ステージ全体が大画面のスクリーンのようである。
前方の熱気は伝わらず、どうしても客観的に「見て」しまう。
やはり、「高橋真梨子はプロのコンサートシンガー」である。
客観的に「見て」しまうからこそ、神奈川県民会館のあの音の大きなブレを立て直してきたことが感じ取れた。
まり子さん本人は、カメラが入って緊張してもう一つと本音を漏らしていたが、高音部の発声で体を大きくひねることなく力を抜いて歌唱していた。
おそらく、真梨子さん特有の声質である倍音で、同じ音でも低い方の共鳴音を強く発声して、メロディラインの高音部の方をむしろハーモニーさせるという感じの歌い方であろうと思う。
痩せてきている今の体調からすれば、全体を通して94点のコンサートであったと思う。
広瀬まり子さんが、高橋真梨子を演じること。それは大変なことである。
ふと、2011年11月 3年前の神奈川県民会館でのコンサート記録が思い出された。
一流のTop Singer は孤独である。
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川口リリアのコンサート記録の冒頭、私は今年のコンサートのCONCEPTは、「鏡に写る未来」であると述べた。
その未来は、GOALがあるものでもなく、また「あるべき高橋真梨子の姿」が固定化されているものでもない。
だから日々ひたむきに生きていく姿を、鏡は映しだしていくとも記した。
くしくも真梨子さん自身、同じことをラストのMCで述べられている。
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「愛のAxel 」の原曲のモチーフはなんであったのだろう。
スケーターのエピソードをなぞらえて恋物語にしているわけであるが、TV放送を見ながら作詞する人ではない。
人は誰も形の見えぬ 希望信じ走っていく (出逢いに帰らせて)
こういう表現をしたSinger のもう一つの気持ちは
飛躍できる未来がステキでも 古き良きの時代に戻ってみたい (愛のAxel )
そういう Singerの孤独ではなかったのか。
「D J がいつもかけるうた」
♪もうかけないで このレコードは・・・と真梨子さんは歌う。
だからこそ、あのプラチナ・ゴールドの照明に煌めいた真梨子さん。
おぼろげに煌めくそのコンサートシンガーの歌唱の中に、そんな囁きが感じ取れるのだ。
改めて、まり子さんにお伝えしたい。
原曲のKEY を下げても、コンサートの回数が減っても
高橋真梨子さんを恋する気持ちは変わらない。
でも、そんな恋心を真梨子さんに告白したら
きっともっと、まり子さんは頑張ってしまうのだろう・・・
「高橋真梨子はそういうステキなプロのコンサートシンガー」だからである・・・
真梨子さんお疲れ様です。
そして、広瀬まり子さん ありがとうございます。
体調 ご自愛 ください。