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色は旋律そして音色
2018/06/17 川口リリアコンサートレポート ②
さて、川口リリアのコンサートから、2日たって THE MUSIXあてアンケートも郵送したので改めてレポートを記してみる。
そして、この間川口で初めて見て、そのあとにCDを聴くというスタンスの古くからのファン仲間の複数から、唸った、素晴らしいというメールをいただき、同じことを体感していることに安心感を覚えている。
と同時に、コンセプトconcertでありながら、SET LISTに入らずそのままうずもれてしまった曲があることを思い出しながら、改めて、「CDアルバムの世界はそのまま」そして、CONCERTは別モノという感覚でとらえていきたい。
あと、コンサートパンフレットは素晴らしい。
しかし、あえて言えば、私は真梨子さんをスタート地点として体感したことを書き続けている。よって、有名評論家のように自分の理論をまず軸にして、真梨子さんを一つのパーツにしてあてはめて評論するような文章は、私には書けない。
どちらがいいか悪いかではなく、聴いた回数やコンサートに行った回数が、何十倍も私のほうが多いのだから、これは、スタンスの違いである。
文章を読んだ方の好き嫌いの世界観である。
私は、40年近くのコンサートで体感してきたことを真摯に確かめながら、「ファンの皆さんとの共通意識」を模索して表現してきている。スタンスが全く違う。
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その共通意識の一つが、「色は音色」である。
今回も、真梨子さんの世界に合わせて、青、そして赤、グリーンの照明が、詩の世界を広げてくれている。
2部の真梨子さんの上下赤の衣装とスポットライトは、80年代の真梨子さんの 「 stop my love...」である。これを知っているかどうかで、大きくこのコンサートの体感の温度が異なるに違いない。
追憶のコード進行が、AFTER HOURS の「 二人でスローダンス」であると気付けば、2部のあのゴージャスなスタートの大人の時間の余裕ある流れが、体感できるはずだ。
「 stop my love...」といえば、ステージの奥から観客を照らすムービングライトが印象的だ。
今回は、ラストの「海色の風」で、ちょうどカタカナの「ム」を丸文字で書くように、ライトが移動していく。
そのライトは、コバルトグリーンであり、流れるメロディは、
「約 束」のサビの部分のメロディラインと同じ、「海色の風」の世界を広げる伴奏部分である。
つまり、あのライトの光だけで、象徴的な2曲を奏でている。
こういう、複合的なイメージは、真梨子さんの世界を体感しているかどうかで見えてくる世界である。
(C) VIctor Entertaiment
さて、アンケートに3つほどリクエストを書いた。
やはり、オープニングが唐突過ぎる。
宮原さんのイントロで幕を開けて、拍手のあとに歌い始めるのはどうかという工夫。
メンバー紹介の時に、80年代はワンフレーズずつヘンリーバンドの皆さんが、単独で奏でて、そのあと真梨子さんが名前を紹介するという方法、あっ1993年のカーネギーを見てくれれば、最近ファンになった方もわかると思うが、あの方法がよいということ。
そして、2部ラストの「約束」は、宮原さんの曲終わりのピアノが終わるまで、センターに立っていて余韻がほしいと、この3つのリクエストを書いて送付した。
3つ目の余韻に関しては、「for you...」の大切なラストの伴奏が、「どうもありがとうございましたぁ」と真梨子さんがいうことで、イメージが変わってしまうことと同じである。
果たしてどうなるか。
さて、予想したセットリストであるが、予想分をコンパクトに詰めて、さらに名曲を加えてシャッフルした感じ。
ちなみに、6/3の私のブログを再録しておく。
「朝早く素敵な曲を聴く。
朝なのに91年「月光浴」オルゴールで「星に願いを」。そして02年宮原慶太さん制作の「爽」。発表当時は宮原恵太さん。1曲目「My old home,my place」。まるで真梨子さんの「Swing Heart」収録曲、宮原さん作曲編曲の「コバルトの海」で、真梨子さんが録音しているかのようなイメージが湧いてきた。
真梨子さんのステージのコンサートマスター。
そのメロディラインが、コンサートへ誘う感じがした。全12曲。とてもいい朝の時間だった。」
ちょうどビクターの30秒試聴が、始まった後のことである。これを、私はテレパシーと呼んでいる。
色は旋律であり、音色である。
宮原さんのピアノとの呼応は、真梨子さんのその日の体調によつて、いろいろとアレンジされている。
そんな、微妙なディテールを感じ取れる素敵なコンサートツアーになりそうだ。
(2018/06/19 記載)
(C) VICTOR ENTERTAINMENT
「雲母の波」Short Version for Promotion