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「高橋真梨子に戻る瞬間、笑顔になり.....」

2019/07/06 府中の森芸術劇場 posted by mysd  編集/MDF

府中の森芸術劇場のコンサート、大変感動しました。

以前よりMDF音楽館の記事を見ているのでいろいろと感じるところがあり、さらにまた、自分なりに深く受け取りたいと思い、じっくり聴くことができました。

先ず、幕が開く前のジョージ・ウィンストンの♪オータムにひかれました。

結婚前後に聴いていた思い出の曲ですので。

 

さて、真梨子さん最初のMC。少しお疲れモードだったでしょうか?

女性の情念を歌う3曲。正直私も、背景のクリムトの絵画の演出は好きではありません。
また、記憶が定かではありませんが、「crazy for you -愛しすぎて-」「Heart Breaker -波紋の渦-」も以前のコンサートとは違うアレンジになっているように感じました。

「訪れ」のボサノバ感は少し抑え目。

そして「君と生きたい」は宮原さんのピアノのテンポが確かに速いです。ホンのわずかだと思いますが。

「この気分が好きよ」のドゥーワップ感も、CDと比較してもコンサート会場では抑えられている感じがします。

珍しく語る「アナタの横顔」に関しての真梨子さんのMC。亀井知永子さんの絵も、とても素敵だと思います。でも、自分にはリリース当時のコンサートで歌われた夫婦で気球を見るドラマ仕立てのあの映像が懐かしいですね。


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今回は、幸運にも9列目でした。

以前もこういう経験があるのですが、
歌い出しのスポットライトが当たる前の真梨子さんの表情をオペラグラスで見ていました。

こわばった表情からスポットライトが当たると同時に「高橋真梨子」に戻る瞬間、笑顔になり歌い出す…

その姿の素晴らしさ。

そして、MDF音楽館で語られているように、

「for you...」の終わり方はよかったですね。
ラストの演奏までいって真梨子さんがおじぎをした所での拍手。やっぱり「for you...」はこの終わり方じゃないと、という思いは同感です。

 

いろいろと述べましたが、真梨子さんの歌唱はもちろん素晴らしい、圧巻のコンサートでした。

1.jpg
(c)THE MUSIX

開演5分前に会場の空気感は変わります。

当然開演前の選曲は、宮原さんの意見も入っているでしょうから、ジョージ・ウィンストンの郷愁あるピアノ音の旋律に意識が向くような演出だと思います。

真梨子さんと宮原さんのピアノとのライブならではの呼応を愉しんでというメッセージですね。

 

クリムトについては、展覧会のチラシにもなっている、有名なあの絵よりはおとなしめですが、確かに違和感はありますね。 音楽館の記事で解説している視点が狙いだと思いますけど。

曲のアレンジは、聴きやすいようにとの配慮だと思います。会場の規模にもよるのかなと思います。東京国際フォーラムでのみ流される、モニター映像。

風船の映像覚えています。

明日に向かっての明るい演出でしたね。

 

今回のコンサートでポイントになるのは、ヘンリーバンドのメンバーのソロ演奏のパートがかなりあるということですね。各メンバーの個性ある演奏が、バントとして一体感を示し、真梨子さんを際立たせていくためにはむしろ個性を消して演奏していくのです。だからこそ、曲を壊さないようにソロパートのところでは、個性を存分に発揮していますよね。

 

真梨子さんの「for you…」の終わり方のシルエットは全く同感です。これがオリジナルです。

また、真梨子さんの表情の変化は、mysdさんならではの視点でのお話でとても参考になりました。9列目のオペラグラスって、すごい。

またレポートをおよせください。

​編集/MDF

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