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♪優しい夢 は
​もっと先になりそう....

20222.02.20 アクトシティ浜松
(C)THE MUSIX ourDays LastDate
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2月20日、浜松公演へ行ってきました。

JR浜松駅改札口を出ますと

【おとの散歩 Walk Through Sound】と題して

ピアノ、ギター2本の 展示コーナーです。

さすがにYAMAHAの町ですね。

『あわただしく過ぎる毎日にちょっと立ち止まって、指先で触れて、話しかけてみる。

何気ない瞬間に生まれる音や言葉があなたをまだ見ぬ世界へ連れ出してくれる。そんな「おとの散歩」を楽しんでみてください。』とメッセージが。

寒風吹きすさぶ中、

ほっこりするお招きの言葉に心温まりました。

 

 コンサートは定刻通り18:30開演。

私の座席は12列目中央で舞台全体を真っすぐに見渡せて

真梨子さんの立ち位置へも一直線、嬉しいお席でした。真梨子さん登場「ありがとう」、立ち上がり

たい気持ちをグッと抑えて我慢です。この先々の公演でもガマンして座ってるしかないのでしょうか・・

歯がゆいことです。真梨子さんたちを前にそんなこと思っていましたらいつの間にやら2曲目「遥かな人へ」。

透明感のある明るい歌声でこちらの気持ちも晴れ晴れしたところでご挨拶の言葉を口にされました。

 

「皆さん、今日からツアー始まりました、初日ですよ。東京では2,3回既にやったのですがツアーは

今日からですよ。久々に3年ぶり?2年振り?かな、新幹線に乗りました、今までのツアーを色々と

思い出してましたよ・・。このコロナ禍の中、来てくださってありがとうございます」と。

いえいえこちらが来たくて来てるのです、真梨子さんたちこそマスク外して更にリスク高い状況の中、

ありがとうございます、と言いたいです。

 

再び歌唱へ。「ジョニィへの伝言」から始まって一曲一曲毎に歌声の七変化です。高音の透明感、低音の

重厚感、切なさ優しさ、奥深い力強さの表現力、、そんな平凡な言い方では言い尽くせないほどですが。

「OLD TIME JAZZ」「Unforgettable」は真梨子さんの歌唱はもちろん、ヘンリーバンドの皆さんの

演奏が本領発揮の域でそれぞれの楽器の音色に耳を傾けます。

「Unforgettable」での小川さんのコントラバスの低音の響きがステキで特に耳に残っています。

真梨子さんは原信夫さん、シャープ&フラッツと共演

をされたことが有りますが、あのオシャレで素敵なジャズの共演映像が思い出されます、重なります。

ヘンリーバンドさんは私の中ではバックバンドではなくて楽団です。

一部の締め曲「君と生きたい」。

宮原さんのピアノ包み込むような音色でのイントロから入り真梨子さんの歌唱、徐々に万感の思いを内に秘めながらの力強さ溢れ、高音部の声がえっ?

と思うくらい若々しくて驚き、張りのある圧倒的な声量で歌い上げられて感動でした

 

 そうしてこちらの気持ちも高まったところで10分間の換気休憩放送が入り・・。

否応なしに現実に引き戻されるのが残念、勿体ないです。暗転のまませめて1分、いえ30秒でもいい、余韻に浸る時間が有ればなんて思いました。

 

our Days 2022

しかしその思いとは別で、10分間の休憩タイムにピアノ演奏が流れますが、落ち着いた曲でいい感じです。

宮原さんの演奏、というわけではないのでしょうか?それならなおのこと良いのに、なんて思いつつ耳を傾けます。あちこちで流れる一般的なBGMはとかく音量の大きさや曲のチョイスに耳を塞ぎたくなることが多いのですが、真梨子さんコンサートでの開演前や休憩中のBGMは曲選びも良い感じ、音量も控えめで人の五感に邪魔をしない、とても心地良いのです、聞き耳を立てます。

 

そうして心も落ち着いた頃に二部開始です。

定番の「はがゆい唇」、そして「フレンズ」はイントロから心に沁み入ります。

そしてお楽しみの元気をいただける曲、「オレンジ」ではいつもの如く、藤井さんが前へ出てこられると同時に立ち上がって手拍子、「この気分が好きよ」で更に盛り上がり真梨子さんも楽しそうです。昨今の状況を鑑みてか、お達しが出ているのでしょうか、「立つくらい良いわよね」を事前に口にするわけにもいかないのかもわかりません。

続いて「愛する人へのメッセージ」「アナタの横顔」は情感たっぷりに。

大切なご友人が描かれた万華鏡のような繊細で美しい画を背景にして歌詞と相まって幸せなラブストーリーを見せてくださいます。

「for  you...」。

余裕の歌唱で、逆にさらっと聞き流してしまったくらいです。

そして「海色の風」。ヘンリーさん

の力強いギター演奏が素敵です、皆さんの演奏が加わって行くに従って真梨子さんの歌唱がどんどん力強くなって拡がっていきます。スケールの大きさが別次元です。

 

アンコールへ。「グランパ」は当然総立ち状態。真梨子さんが満願の笑顔で右へ左へと移動して下さって温かな時が流れます。

そして初めての光景が。歌唱の終わりの頃に見えました、読めました。最前列左サイドに居る若いカップルさんでしょうか、

【真梨子さん 今まで 半端ない ありがとう】と書いたボードを掲げていました。

真梨子さんは「なんて書いてあるの?見えないわ。」と言いつつヘンリーさんに聞いてる感じでしたが。舞台上からは見えにくかったのでしょう。声に出すことが出来ないから準備してきたのですね、なるほどその手がありましたか。なんとか思いを伝えたい!が伝わって来て微笑ましい光景でした。

 

そしてメンバー紹介と語りです。「全国ツアーはしんどいから今年が最後と言うだけで来年以降もコンサートはやりますよ、東京とか、浜松とか。そうそう今年はラストの日が秋田なのよ、数十年ぶりかな、元気を届けたいなと思っています。」

嬉しいコメントでした。

最後に「The rord」。歌詞を嚙み締めつつ唄い終え、最後舞台奥でひとり佇む真梨子さん、素敵でした。

「やさしい夢」を省かれた意味が分かるような気がします。やる気に満ちている真梨子さん、この曲を歌うのはもっともっと先になりそうですね。

(2022.2.22 TK)

                                       

TKさんいつもありがとうございます。あわただしく過ぎる日々の中で、何気ない瞬間にふと立ちどまり倖せを感じられたのが、真梨子さんの世界でした。

私が、ヘンリーさん作曲の ♪恋人たちの時間 をリクエストするのも、テレビは退屈なニュースばかり流していた、そんな日常の中で、ふと仕事帰りに君に逢いたい、真梨子さんに逢いたいからでした。

​ですから、真梨子さんなりのメッセージがひっそりと込められている構成なのですね。

真梨子さんは元気です。まだまだ大丈夫です。

ヘンリーさんの80歳記念コンサートを企画していただき来年11月ぜひとも開催してほしいです。

もちろん、ヘンリーさん作曲の「夜明けのララバイ」も聴きたいですね。

こんなことを考えると、「優しい夢」はほんとにまだ先のことに感じられます。

そして、ひっそりと個人的な まり子さん の思いへとしまっておいてほしいですね。

(2022.02.23MDF)

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