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大粒の涙

2022.11.10 東京国際フォーラム 

一筋の涙が流れた。
涙があふれ出た。


今年BESTの歌唱であった♪for you…..

私と真梨子さんの出逢い
リリース前からの♪for you…との出逢い。そして今日の真梨子さんの笑顔。


ただそれだけのことなのに………


メンバー紹介の後に、真梨子さんに促されたヘンリーさんからのお話。
「ほんとに、今日を目標に今年頑張ってきました。高橋真梨子を支えてくださった皆様に感謝します。そしてこのコンサートで一緒に働いてくれているPA、照明、舞台そしてスタッフに感謝します。
そして、御大高橋真梨子に感謝します。
もう、普段は普通に旦那なんですけど、ス
テージでは高橋真梨子についていくので精一杯で..........」

途中で何度も拍手に包まれた謝辞。
真梨子さんが、

「これ以上話させると、泣けてきてしまうみたいなんで......でもとってもいい人なんですよ」と言われて、さらに大きな大きな拍手。

思わずヘンリーさんが、目頭を、顔を押さえるしぐさで背中を見せた。

2022.11.10

デビューして49年間のステージが

無事に千秋楽を迎えた。
もちろん、真梨子さんは平常心であった。

そして笑顔だった。

確かに来週は郡山だし、

12月はディナーショウが8本ある。

1月には、福岡の振替公演もある。
「来年、なんかやります」というものの、

まだこのツアーは終わっていない。


一方、各所で「高橋真梨子レコードデビュー50周年」と文字が並び始めた。
企画は進行中であろう。

会場予約も1年以上前からというのが常識である。そして、公演会場が決まれば、ヘンリーバントのメンバーへのオファーもある。
だから、まだ話せないのだろう。

そして、その1月までの状況からして、少し休みたいというのも本音である。
「ずっと休まずステージを務めてきたので」というのは、確かにそうであるものの
実はそうではない。この2年の休養が、今年のベストパフォーマンスに繋がっている。
本音は、ヘンリーさんに休ませたい、来年も一緒にステージを務めたいという思いであろう。
正直、ダンディーでかっこいいヘンリーさんの語りも、弱めで緩やかになった。
もうすぐ79歳の年齢で、今年40公演も務めること自体がすごいのである。

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今日は、真梨子さんも一曲一曲丁寧に歌い上げた。
一つのフレーズが心にしみる。


今まで、コンサートを絶賛したことや、もう少しこうなるであろうと厳しめに書いたことも
いろいろと思い出された。

真梨子さん自身も、思いを巡らせての歌唱に聞こえる。それは、歌のシーンを描いてというものではない感じがした。

Unforgettable & Moonlight Selenadeでの、

お父様への感謝。
修羅のごとくの歌詞で、

追慕するお母様への感謝。
The Roadでの語りも、実はああいう表現でありながら、何とかしてあげたかったのに、何もできなかったということへの悔恨の表れであろう。


 

♪for you…..
私と真梨子さんの出逢い、
リリース前からの♪for you…との出逢い。

「髙橋40年」で収録された東京音楽祭の歌唱のデジタル映像のまつわる思い出。
この2007年当時 真梨子さんは ♪for you…を

思うように歌えなかった。

厳しめのコメントも書いた。

大好きな真梨子さんに私は、厳しいコメントをしてきた。正直なところ苦しかった。

でも、真梨子さんはその次のコンサートで、

見事にそれを修正してくれた。

そして、今日の歌唱に至っている。
また、曲終わりは、演奏が終わるまで立っていてほしい、余韻を残してほしいとのリクエストも寄せたが、それ以降ずっと実現し続けている。

 

でも、もしかしたら、それは自分が描いた高橋真梨子像を押し付けていなかったか。


たまたま少しだけウェブサイトが認知されているだけだ。そして、偶然にもそのわがままなリクエストが実現したとしても、そしてその姿が、「広瀬まり子さんが描こうとする高橋真梨子像」と少し重なっていたとしても、どこか心の中に真梨子さんを苦しめてきたのではと、ずっと思っていた。


そんな少しの謝罪の思いがこみ上げたときに....

♪もしも逢えずにいたら 歩いていけなかったわ 

このフレーズが重なった。

私にとって真梨子さんに関わる大きな出来事のすべてが思い出されて、ぼろぼろと泣いてしまった。

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2022 ourDays
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(C)THE MUSIX  撮影/ 田中聖太郎氏

97年の11月の東京厚生年金会館でのペンライト。香港ツアーで、真梨子さんの曲が香港の夜景に溶け込んだのではなく、香港の夜景が真梨子さんの歌に溶け込んだとういう私の感想が具現化されたかのような撮影シーン。

正直自分が一番先に言い出したと思っている「グランパ立ちませんか」の問いかけ。
これが、10人になって、てまり関東応援団で立ち上がった98年5月の東京厚生年金会館。

そして、今日のフォーラムの総立ち。

2000年台初頭に、海外公演のようにスタンディングオベイションしたいというリクエストを寄せて、それも実現した。


2013年当時、カバー曲がかなりを占めていたコンサートのセットリストに対して、50名ほどの皆さんにご協力いただいて、「高橋真梨子さんのコンサートで聴きたい曲ベスト30」をTHE MUSIXに送付した。
ヘンリーさんも真梨子さんも、じっくり見ていただいたとのご連絡をスタッフの方からいただいた。これも、ある意味、その後のオリジナル曲のセルフカバーに繋がっている。
ヘンリーさんのMCでもコアなファンの方たちから、リクエストをいただいたのでと言っていただいた。

そして、2015年8月。

この応援ウェブサイトを開館し8年後、ビクターの企画に当選した方の同行者として、コンサート後に真梨子さんにご挨拶できた。

当然、開設していることは報告済みで、もちろん真梨子さんはご覧になっていないけれど、書き込んだことがステージで実現している感覚はずっと持っていた。
もちろん、コンサート後のバックステージの訪問。お疲れの様子なので、その時は軽い会釈だけで大満足だった。

しかし、ひとりのファンに対しては、とても信じられないくらいの角度で、暖かいまなざしとともにお辞儀をしていただいた。


そして、真梨子さんは追っかけファンを紹介するときに、表には出ないけれど、じっくりとおとなしく応援している多くの皆さんに支えられていると付け加えていただいている。


このような一人のファンのつぶやきがMDF音楽館となり、皆さんのご協力により、全国のファンに見ていただき、累計30万以上のアクセス訪問数を頂いている。

とてもありがたいことだ。

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(C)THE MUSIX  撮影/ 田中聖太郎氏

昨日今日の2日続きのカーテンコール。
そして

大団円のステンディングオベイション。
まさに、私のそしてひとりひとりのファンの夢が自己実現された瞬間であった。

熱唱の ♪for you...

私は涙をぽたりと落としながら、

永遠の彼女に強めにつぶやいた。
「まり子さん、ステージを降りるなんて言わないで。」と。

来年はおそらく秋のコンサート・特別公演だろう。

その開演のイントロが待ち遠しい。

2022.11.11記載

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(C)THE MUSIX  撮影/ 田中聖太郎氏

画像は、カメラマン田中聖太郎さんのTwitterから、

お借りしました。

ちなみに、近年何度か拝聴している、ジャズシンガー桃井まりさんの所属プロダクションの社長のご子息です。田中社長は、かつてのミュージックフェアの音楽監督であった故前田憲男氏の音楽活動をともにサポートされておられた方です。

まだ、田中聖太郎さんとは、お目にかかったことはありませんが、とても不思議なご縁だと思っております。御礼申し上げます。MDF

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