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廣瀬まり子様

43年間44タイトルの全国ツアー大変お疲れ様でした。

「アーティスト高橋真梨子」さんには、素敵な時間と空間を演出していただきました。

2日続きのカーテンコール。そして大団円のステンディング オベイション。

まさに、ひとりひとりのファンの夢が実現された瞬間でありました。

ありがとうございました。

 

たくさんの想い出があります。

中学2年の時に吉田拓郎さんのコンサート会場で配布された東京労音のリーフレット。

カブリシャスに「高橋まり」さんが加入されるとの記事を見て以来の年月が流れました。

私にとっても49年ですね。

♬ for you…がリリースされる前年、昭和56年の東京音楽祭のTBSスタジオでの予選から

強く心を打たれ、かっこいい真梨子さんを応援し続けてきました。

母の納骨の日に、世界大会があったのも不思議です。

その後、母が亡くなった病院の看護師であった妻と偶然出逢い、

東京厚生年金会館やNHKホールのコンサートによく出かけました。

まさに、熱く燃える赤い愛のかっこいい80年代の高橋真梨子さんは、

私の20代の恋愛シーンそのものでした。

 

その後、香港公演の翌日のランチパーティ。真梨子さんのテーブルから、2つ隣5mのテーブルの私のカメラのファインダーをしっかりと見つめていただきました。そして、噴水の前での記念撮影では、「真梨子さんギター弾くんですね。」の妻の問いかけに、優しく「ええ、カプリシャスの頃から弾いているんですよ」と答えていただいたことは、とても素敵な思い出です。

人生を変えてくれた2人の女性の会話というのは、とてもお洒落な出来事でした。

そして、ひとりで応援してきた私は、インターネットの普及により数多くの応援仲間と出逢い、「グランパ立ちませんか」の問いかけをしました。

これが10人になって、てまり関東応援団に広がり、東京厚生年金会館で立ち上がりました。

そしてそれが、今日のフォーラムの5000人になりました。

 

2007年、私は、廣瀬まり子さんの描く「高橋真梨子の世界」を誰かに伝えたくて、応援用の個人的なウェブサイトMDF音楽館を開設しました。

そして2013年、「真梨子さんのコンサートで聴きたい曲ベスト30」として50名のコアなファンの方のアンケート結果を送付し、ヘンリーさん真梨子さんに見ていただきました。

このことは、オリジナル曲のセルフカバーに繋がったかもと僭越ながら感じています。

​2015年8月にはビクターの企画で、相模大野の終演後にバックヤードでご挨拶できたこと。

会えるだけで大満足だったのに、ひとりのファンに対しては、とても信じられないくらいの角度で、暖かいまなざしとともにお辞儀をしていただいたことは奇蹟以外ありません。

 

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今日の歌唱は、とても一曲一曲丁寧に歌い上げられていました。
ひとつひとつのフレーズが心にしみました。

今まで、感動したコンサートを絶賛したことや、もう少しこうなるであろうと厳しめに書いたこともいろいろと思い出されました。

真梨子さんご自身も、今日は思いを巡らせて歌唱しているように聞こえました。

それは、歌のシーンを描いてというものではない感じがしたのです。

​Unforgettable & Moonlight Selenadeでの、お父様への感謝。
修羅のごとくの歌詞で、追慕するお母様への感謝。
The Roadでの語り。

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ウェブサイトを開設した2007年当時

真梨子さんは ♪for you… を思うように歌えなかったと私は感じてました。

大好きな真梨子さんに、厳しいコメントをしてきたこともあります。

正直なところ苦しかった........

でも、真梨子さんはその次のコンサートで、見事にそれを修正してくれました。

そして、今日の歌唱に至っているのだと思います。

♪for you... の曲終わりは、演奏が終わるまで立っていてほしい、

余韻を残してほしいとのリクエストも寄せました。

そして、それ以降ずっと実現し続けていただいています。

でも、もしかしたら、

それは自分が描いた高橋真梨子像を押し付けていなかったかと反省しています。
たまたま少しだけウェブサイトが認知されているだけ、そして、偶然にもそのわがままなリクエストが実現しただけ、そしてその姿が、「広瀬まり子さんが描こうとする高橋真梨子像」とたとえ少し重なっていたとしても、どこか心の中に真梨子さんに無理を申してきたのでは、まり子さんを苦しめてきたのではと、ずっと思っていました。


そのような少しの謝罪の思いがこみ上げたときに....

「 ♪もしも逢えずにいたら 歩いていけなかったわ 」 

このフレーズが重なりました。

私にとって真梨子さんに関わる大きな出来事のすべてが思い出されて、

ぼろぼろと泣いてしまったのです。

 

涙をぽたりと落としながら、永遠のかっこいいお姉さんに心の中で強めにつぶやきました。
「まり子さん、ステージを降りるなんて言わないで。」と。

 

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どんなに悲しいことがあっても、主人公は必ず救われる。

たとえ、自分につらいことがあって「夢」が「儚く」終わっても、

その求めていた幸せは、新しい「倖せ」に昇華する。

こんな「高橋真梨子さんの歌の世界」が好きです。

​そばに人がいる「倖せ」。

ファンには、真梨子さんがいる。

真梨子さんには、ヘンリーさんがいる。多くのファンがいる。​

そして、♪「貴方と」で歌われた通り、

広瀬まり子さんには「アーティスト高橋真梨子」さんがいるのです。

 

2023年、高橋真梨子さん50周年 ヘンリー広瀬さん80歳の記念公演が行われることを

願ってやみません。

誠にありがとうござました。

2022.11.11

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