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BEST SELECTION OF 高橋真梨子96.05.02NHK BS
 

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(C)1996 NHK-BS

BLUE FLAME

OLD TIME JAZZ

I left my Heart in San Francisco

When I fall in love

You'ld be So Nice to Come to

 

まさに、バンドマンのお父様との共演である。

そんなことを想わせるスタジオライブであった。

とにかく、高橋真梨子というシンガーの実力はジャンルが違っても一流なのだということを描いて見せた。バンドメンバーが、演奏が終わった瞬間拍手と歓声を上げて讃えることからして素晴らしい。

そんな呼応の素晴らしさを、当時の音楽評論家といえばこの方という伊藤強氏と原信夫氏、そして真梨子さんとヘンリーさん4人で語り合っている。

以下敬称略

伊藤 「いゃぁー懐かしかったぁ.....」

真梨子「ということは年っていうこと(笑)」

原  「とってもやりやすかったですよ」

真梨子「ビッグバンドは初めてなんですよ。いつもはもっとちっちゃいコンボで歌っているし。若いころ19くらいの頃はいろいろとなんでも歌っていました。最初に、JAZZをやっていた関係でいろんな曲を歌っていたのですけど、凄い下手で...こういうの」

伊藤 「楽しく歌っている感じがありましたね」

原  「全然違和感がなかったし、乗れるしね」

伊藤 「原信夫さんとシャープ&フラッツも今年の秋に45周年のコンサートを迎えられて、ずいぶん長くいろいろな方とやってこられたと思いますが」

原  「そうですね、古い方はほぼ全て....若い方にはない善さがありましたね」

真梨子 「ということは、古い方になっていますね.....まあまあまあ(笑)」

今ではありえない、6時間に及ぶ特集番組である。その構成は、前半はCARNEGIE公演を流し、途中で

PURE CONNECTION

Lady Coastから1曲ずつ

そして、原信夫とシャープ&フラッツとの共演を挟んで、ROYAL ALBERT公演を放送するというものであった。

また、各パートに8つのインタビューを挟み込んでいる。

まだ、SONGSの前身番組も放送されていない。DVDない。6時間だったら、VHSテープの入れ替えをどのタイミングでするかなど、いろいろとうなった番組でもあった。

そして、玉置浩二氏のインタビューの後で、92年12月の立川市民会館でのデュエットを全て放送し、WOWOW映像をまるまる挟み込むという素晴らしい演出もあった。

特筆すべきは、原信夫とシャープ&フラッツとの共演である。4曲共演している。その声の張り上げ、シャウト感、そしてミュージシャンの華麗なテクニックに呼応する真梨子さんのグルーヴ。そして間奏の盛り上げなど、真梨子さんの歌唱とまさにコラボーレーションである。

この模様は、

「mariko in the box」の特別付録、

そして「高橋40年」にてリリースされている。

以下敬称略

伊藤 「伴奏というよりも掛け合いというのがありますよね」

原  「それでひとつの音楽になっていますね」

真梨子「例えば、私がまず♪When I fall in loveって歌いだすと、それに音がかぶさって来て、.....みんなと一緒にやらないとできないような...コンボだとこんな感覚にならない...」

ヘンリー「聞いてて音楽って全員が主役だなって。今は伴奏は、サポート役に徹するみたいなところがあって、.......一つの音でも作られていく、シャープ&フラッツの演奏を本当に満喫して一緒にやっているという感覚でしたね。」

真梨子「たとえ4小節でもね。」

原  「歌手が歌うのと同じようなフィーリングでね..日本は歌謡曲の歴史が長いので、歌手は歌手、伴蔵は伴奏と分けられてきたところがあって、..」

真梨子「今、グループが多いのも、みんなが一緒にやっている、一緒に楽しみたいって言うのがあるのかな...」

伊藤 「音楽に熱くなるとアレンジもとても大切」

原  「ビックバンドは大切ですね」

伊藤 「戦っている、こう来たかと、とても反応している、伴奏にとても寄せていく感じ」

原  「伴奏していて楽しいのは、真梨ちゃんもそうなんですけどね、超一流の人とやっていて楽しいのは、必ずそういうものを持っている。お客に対して歌っているのではなくて、伴奏に対して会話があるんですね」

伊藤 「それはJAZZの基本ですね」

原  「音楽の基本ですね」

伊藤 「日本の歌謡曲の歴史もまず皆さんにそういうところがあって、それでいろいろな方向に進んでいって」

原  「昔は、交流が盛んでしたね」

伊藤 「原さんも、美空ひばりさんやいろいろなタイプの歌手、シャンソン、リズム&ブルースなど」

原   「真梨ちゃんもそうでしょ、ラテンやJAZZとかいろいろ」

真梨子「若い頃にいろいろ歌って、器用貧乏って言われたんですよ。でも、いろいろと歌ってきたので、のめり込むことなく第3者のように冷めて歌えてるし、見つめていける。そうやつていかないと失敗していたかもしれない.......最初にいろいろ歌ったからよかったのかもしれないし。

でも今日は、怖かったですよぉ......」

 

以下敬称略

伊藤 「ところで真梨子さん、どこで英語学ばれたの、発音とか...」

真梨子「英語? 発音は---大事ですし...」

ヘンリー「よく褒められるんですよ」

真梨子「発音って、歌を歌う時にはとても必要だから、原曲を聴いたり.....でもスムーズに覚えられるんですよ...」

原  「耳がいいんでしょ。音感で言葉をとらえてるって、だから早く覚えられて、確実だし..」

真梨子「忘れないし」

 

伊藤 「93年のカーネギー公演の翌日でしたか、厳しい論調で知られるニューヨークタイムズの記事にたしか nearly perfect American accent  って載ってましたが、ほとんど完璧なアメリカンアクセントってありましたね。」

真梨子「すごくうれしいですよね」

ヘンリー「これから周りの人から英語で話かけられたりしてね」

真梨子「いや、もう話しかけられたぁ----話しかけられたら困るぅ...」

 

伊藤 「カーネギーでは英語の曲も歌われましたよね。」

真梨子・ヘンリー「はい」

伊藤 「それでは、その曲を皆さんとご一緒に楽しみたいと思います」

 

♪ Sentimental Journey

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ON THE STAGE
(C)1996 NHK-BS
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