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フェスティバルホール 2014/07/12

 

偶然の休みに、偶然の空席。
いただいた席は、16列目で真梨子さんから25メートル。
マイクがシルエットにはいらない、良い席である。

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川口リリアの初回のコンサートだけで、多くのことを再現できたように、2度目になるとさらによく見えてくる。

真梨子さんは、ラブソングを歌うとき、終始青いライトに照らされている。

「DJがいつもかけるうた」が今年のコンサートのメインである。真梨子さんが青い冷静なライトに照らされて、しかし楽器演奏者が赤い衣装をまとい、柔らかい光線でぼやっと照らされていることとの対比で、強烈に大人の恋を印象づけてくれている。

それは、まるで、歌詞の中の世界を具現化してるかのようである。冷静で大人の自分が、昔の恋人の登場で、心乱れて落ち着かない、一瞬にして赤い恋に燃えていく。ありそうでなかなかないシチュエーション。実は私は偶然の再会を体験しているのでこの感覚がなんとなくであるがわかる感じがする。

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左壁面に映った真梨子さんのシルエットはアルバムDearのジャケットのモノトーンの世界に通じている。

実は、君と生きたいの ♪「地下鉄の窓に映った名前のない人たち」の世界なのかも知れない。そして、嫌いになって恨んで別れていないところが、この曲のベースである。阿久悠さんの作詞だが、主人公は既に救われているのだ。

 

止めようにも溢れ出てくる思い・・・・

stop my love・・・・・

ラストの 「far away」で、真梨子さんの赤い魂が、多くの蝶になって舞い踊る。
そのとき、ムービングライトが、ある角度を保ちながら、客席を照らしていく。赤い熱い聖なる魂が、客席のファンを包んでいく。

そう、このムービングライトの動きは、stop my love のあのムービングライトの動きに似ているのだ。レクイエムの「 far away 」が、熱い想いに聞こえてきたのはそのためであった。

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つまり、全ての括りが「Dear」である。「far away」で「stop my love」を見せる。真梨子さんだから出来る世界であろう。


 

 

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