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Adultica
2014.06.14
期間限定盤VIZL-675
通常盤VICL-64164
1.Romantic Puzzle
2.愛のAxel
3.砂漠の館
4.YOU'RE SO FAR AWAY
5.幸せ涙cry
6.DJがいつもかけるうた
7.キミ
8.出逢いに帰らせて
9.向日葵
10.道しるべ
11.for you...
【期間限定盤DVD 】
1.グランパ(from 1999 to 2012)
2.別れの朝 featuring ペドロ&カプリシャス
3.Smile ( Live from
イタリア・フィレンツェ2012)
ORIGINAL ALBUM
Adultica
今 Adultica 通して聞いてみました。
1回聞いただけでいろいろと情景が浮かんできました。
久しぶりのコンセプトアルバムでありながら、
まるで、真梨子さんのコンサートを観ているようなアルバムでした。
このアルバムは、LPだと思って聞いてください。
前半5曲。
バラードシンガーだからと思ってPLAYを押すと、
実はラテンのリズムが流れてくることに驚いた方もいるでしょう。
でも真梨子さんコンサートでよく聞けるラテンですよね。
新曲へのコメントは別の機会として、
前半5曲セットのメインは、YOU'RE SO FAR AWAY です。
原曲は軽やかな感じでした。
今回のセルフカバーは、スローバラードと言って良い
失恋の歌なのに、とにかく優しい風が流れています。
ヴォーカルが際立つようなバランスで録音されているのも
真梨子さんの意向でしょう。
ただこの歌は、お母様への想いの歌 としてカバーされています。
歌詞をよく見ながら聴き直してください。
屋上でのダンス という部分は、
93年ニューヨークでの船上パーティで
ヘンリーさんとお母様が軽やかにダンスしていたシーンを
思い出します。
他にもいろいろと想起させる言葉が綴られています。
もちろん、時期は異なるのですが、不思議な一致
不思議な感覚です。
そして、前半5曲を聞いたら、
ぜひみなさん、心の中でLPレコードのA面をひっくり返して
B面を再生するそんな DJ の気分を体感してください。
後半のコンサートのスタート。
後半の1曲目「DJ がいつもかけるうた」
原曲では、失恋相手へ返す、きつい感じの言葉の口調を
表現されたかのような硬い歌い方ではありました。
今回は、そういうこともあったよね・・・という
時間の流れを感じさせる、
失恋に悲しむのではない、落ち着いた自分への目線が感じられます。
DJは、何をかけたのでしょうかね。
それは、真梨子さんをメジャーにした「ジョニィ」と「マリー」。
阿久悠さんと都倉俊一さんへの感謝の気持ちを表したセルフカバーの選曲ですね。
連絡やニューヨークの街角のシーンを思い起こさせる聴き慣れたメロディの曲。「キミ」というのは、誰に対しての問いかけなのかは今後じっくり聞いてみます。
そして、偶然なのか、意図したものか。
そこには
鏡に写った自分の写真。
ここで、お父様を忍ばせる楽器を手にした広瀬まり子さんが
鏡の中で、「アーティスト高橋真梨子」に変わっています。
おぼろげで、まだ輪郭もぼやっとしている鏡の中の真梨子さん。
そして、このアルバムのメイン、このアルバムコンサートのメイン
「出逢いに帰らせて」が流れてきました。
人は誰も形の見えぬ 希望信じて走っていく・・・
輪郭のぼやっとした鏡の写真の意味だと感じました。
コンセプトアルバムの奥の深い演出です。
そして向日葵。
原曲は、ひまわりというより深遠な山奥の滝のような感じ。
残されたものの心の戸惑いが強い歌い方でした。
しかし今回は、暖かい感じ、ひまわり畑の夏風 が流れて行きました。
そして、お母様へきつい言葉を発したことがあるという真梨子さんが、最後に呟きました。
いつか やさしくなれるね・・・・と。
10曲目、東京国際フォーラムの銀座の街角や
かつての東京厚生年金会館のあった新宿の夜をイメージさせる曲を挟んで
満天の星空の「for you」へつなげていく構成。
久しぶりに、コンセプトアルバムの素晴らしさを体感いたしました。
高橋真梨子さん ヘンリー広瀬さん
そして園田正強さんはじめスタッフの皆様
素晴らしいアルバムありがとうございます。
今年のconcert tour とっても楽しみです。
2014/06/14記載