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BLUESette ​1987.09.21

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VICTOR ENTERTAINMENT
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1.DIRTY MOON

2.cosmos in the rain

3.ネイチャーBOY

4.愛し方を間違えて

5.余韻

6.Midnight chase

7.旅情

8.キャロルfunny face

9.家

FORESTで「ブルースを聞かせて」と歌った真梨子さんが、1年後に「ブルースっぽいもの」というタイトルのアルバムをリリースするのも不思議である。

このアルバムは、タイトル通りブルースっぽい「ネイチャーBOY」が中心となっている。後年、この謎の写真家のモデルがいるというお話を聞いたとき、「DIRTY MOON」「旅情」「家」と収録されている曲が、故郷福岡をイメージしているんだなぁと感じとった。
ココロを揺さぶるという点でBLUESetteである。

オープニングのNHKホールのコンサートで、帽子をかぶり何とスカートをはいた真梨子さんが「cosmos in the rain」を歌い始めたとき、アルバムジャケットの真梨子さんの写真が浮かんできた。謎のカメラマンが追いかけてきたのは、アーティスト髙橋真梨子を演じるまり子さんではなかったのかと。

digital録音もよく世界の広がりもある。
決して幸せだったとはいえない少女時代、お母様との葛藤もあり、ひとりで「月」を眺めていた夜もあったはずだ。上京して、まだ帰れないけど自分を見守って許して欲しいとは真実の心情でありそんな真梨子さんを賛美したい思いにとらわれる。
2008 Swing Heart のコンサート第2部の「博多のLIVE ハウス」のヒントがこのアルバムにあるのかも知れない。こんな思いは、1987年当時感じられなかったことである。Swing Heart のコンサート第2部の「星の流れに」。

実はとっても深い関係があるように思えてきた。
(MDF音楽館2014未来館記載文改訂)

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FORESTは、なぜか女の情念のような「桃色吐息」を想像させるコンセプトのアルバムであった。さだめという言葉でも表現できるかもしれない。それから比べると、高橋真梨子のジャンルを素直に表現しているアルバムである。アルバム「AFTER HOURS」のシャープな真梨子さんとは比較すれば、こんな優しい笑顔はあり得ない瞬間であった。まさに、フォトグラファーとしてのヘンリー広瀬さんを愛している表情である。もちろん、「ネイチャーBOY」のモデルではない。

そして、ナット・キング・コールの名曲に「ネイチャーボーイ」がある。こんなところにも、彼女の心の中の師に対してのリスペクトがある。

2018年「Katharsis」に収録された、「雲母の波」の波打ち際で髪をなびかせるヒロインの姿は、まさにこの1987年の真梨子さんの姿ではないかと思えてくる。

そして、その浜辺は広島県の海ではないのかとすら、イメージが拡大される。

Jazzy で BLUES 真梨子さんの素直な心が語られているアルバムである。

(2020/08/29記載)

ORIGINAL ALBUM
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