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Dear
1981/07/01よりスタート
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ランナー
漂流者へ..
1982年の4月、TBSテレビでは、頻繁に
「高橋真梨子 Dear」というセリフだけのLPのリリースCMが流れていた。もちろん、東京音楽祭の受賞シーンが映されている。(因みに、TBSが録画を持っている真梨子さんの歌唱シーンは、数少ない。他には「合言葉は音楽気分」という30分の番組だけであると記憶している。「ザ・ベストテン」は、いつもツアー中である。)
LPリリース後のツアーの開始である。ここから、もう今までとスタイルが違う。アルバムをじっくり聴いてほしい。そんなメッセージに受け取れた。
そして、セットリスト。
ジョニィも、マリーも、チャーリーもいない。P&Cといえば、楽器のパートでメンバー紹介の1曲のみである。
今のようなHBPなど想像もつかない。
そのセットリストは、完璧である。
本当に作りたいアルバムのそのコンサート。
これが、コンセプトconcertの「高橋真梨子」である。名曲の位置のバランスが凄い。
ヘンリーさんの曲も2曲入っている。
こういうことに気付かず、ただコンサートのその場にいるということがいかにもったいないことか。
そのプロのこだわりに気付きたい。
ぞくぞくする。
2020年の今でも行ってほしい感覚にとらわれる。
それを38年前に行っている。
こんなにシンプルで、ストレートで
赤い情熱をぶつけるコンサートはない。
そして、ライトである。
正面から真梨子さんを照らしていたそのライトが、斜めから客席を照らしていく。
まさに今のコンサートの原型がそこにある。
そして、これが私の体感している
黎明期 SECOND LOVE 三部作
の開演である。
(2020/08/10記載)