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infini
2016年のコンサートツアーのタイトルが発表されていろいろなものが浮かんできた。
3度目のCarnegie ホールでの公演を考えれば、当然外国曲はスタンダートの名曲が組み込まれるだろう。真梨子さんは、この25年間でいろいろなスタンダードを歌ってきた。「Sentimental Journey」「Unforgettable」 「Smile 」 「Night & Day 」などなど。
ただそれらのスタンダードには共通するものがあった。それは真梨子さんが勉強した曲、憧れたスターのスタンダードであった。
ナットキングコール、ハリーベラホンテ、ドリスデイ、サイモン&ガーファンクル、そしてカレンカーペンター。
それらすべてのスタンダードは、真梨子さんが歌えば、まるで真梨子さんのオリジナルであるかのようになってしまう。そこに高橋真梨子の世界がある。
ただ、真梨子さんがまだ歌っていないスターがいる。
それは、Linda Ronstadt である。もともと、ロックンローラーの歌姫リンダが、1983年にスタンダードのスローパラードを、ネルソンリドルオーケストラをバックに歌い上げたアルバムを発表したのである。そして、このアルバムは、2013年6月のNHK放送の「ミュージックポートレイト」で真梨子さん自身が感化されたアルバムと述べていた。そのロケは、おそらくホテルニューオータニのレストランで萬田久子さんとの対話で撮影されたものである。
そのアルバム「 WHAT' S NEW 」に関しては、MDF音楽館2007で、紹介していたものであった。それだけに、真梨子さんから紹介されて同じような感覚があったことをうれしく思った次第である。
ということで、、2016年のコンサートツアーのインフォメーションを見たとき、ははーんとうなづいたのである。
画像を見てほしい。
なぜ真梨子さんが、黒い衣装を着ているのか。
なぜ真梨子さんが、足を組んでゴージャス感のあるドレスで見つめてくれるのか、お分かりだろう。
明らかに意識されたものと私は思っている。
そして、実はこの「 WHAT'S NEW 」は、昔の恋人との再会で、やぁ元気、相変わらず綺麗だね、ちっとも変っていないよ、という心のときめきを歌い上げたものなのである。つまり、「フォローウインド」「Sincerely 」の世界観と似ているのだ。このアルバムは、テナーサックスやアルトサックスの間奏も多く、ヘンリーバンドがアレンジしやすいスタンダードがたくさん収録されている。
私は、この中でも、「CRAZY HE CALLS ME 」
「 I DON'T STAND A GHOST OF A CHANGE WITH YOU 」
が、真梨子さんのメゾソプラノ の音域にあっていると思う。
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いずれにしても、infini 無限大の新しい世界を表現してくれるのだから、また新しいスタンダードの世界観を広げてくれるに違いない。
真梨子さん期待しています。