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Mari Covers

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「MariCovers」(初回限定盤)
              2019年6月12日発売

『MariCovers』について〜本人解説


1984年に発売された「桃色吐息」と言う楽曲によってソロ歌手高橋真梨子の名前は世に知られることになりました。
作品ひとつひとつ作っていく中で、全ての曲に思い出はある訳で、
振り返った時に、ソロ活動を始めていろいろな楽曲を世に出してきたけれど、今、熟成された私を反映させて、もう一度世に送り出したいなと思い、今回初めてセルフカバーアルバムに挑戦しました。

当時20代後半から30代にかけて作って、歌った作品のセルフカバーなのですが、今回時を経て歌うことで全体的にゆったり感があるアルバムができました。
前作のオリジナルアルバム「katharsis」同様、このアルバムが熟成されたヴィンテージワインのようなまろやかで芳醇に広がる世界を人生の甘みも渋みもたくさん味わってきた世代の皆さんにお届けしたいと思います。    (c)THE MUSIX Official Site

初回限定盤(2CD)

VIZL-1585 ¥4,000(税込)

通常盤

VICL-65191 ¥3,300(税込)

 

初回限定盤(2CD)

VIZL-1585 ¥4,000(税込)

通常盤

VICL-65191 ¥3,300(税込)

《CD収録曲》全11曲
1.MY CITY LIGHTS(1982年『Dear』)
2.サンライズ・サンセット(1980年『Sunny Afternoon』)
3.訪れ(1979年『ひとりあるき』)
4.アフロディーテ(1980年『Monologue』)
5.BAD BOY(1981年『LOVENDOW』)
6.この気分が好きよ(1982年『AFTER HOURS』)
7.小さなわたし(1979年『ひとりあるき』)
8.祭りばやしが終わるまで(1983年『我蘭憧〜GARLAND』)
9.黄昏の街から(1981年『Tenderness』)
10.忘れない(1984年『Triad』)
11.Mary's Song(1980年『Monologue』)
《LIVE CD収録曲》全10曲
1.あなたの空を翔びたい LIVE from Katharsis 2018(1979年『ひとりあるき』)
2.YOU'RE SO FAR AWAY LIVE from Adultica 2014(1979年『ひとりあるき』) 
3.ランナー LIVE from PRELUDE 2017(1980年『Monologue』)
4.裏窓 LIVE from PRELUDE 2017(1980年『Monologue』)
5.for you... LIVE from Katharsis 2018(1982年『Dear』)
6.漂流者へ LIVE from Adultica 2014(1982年『Dear』)
7.涙もろいペギー LIVE from ClaChic 2015(1982年『AFTER HOURS』)
8.DJがいつもかけるうた LIVE from Adultica 2014(1982年『AFTER HOURS』)
9.OLD TIME JAZZ LIVE from infini 2016(1982年『AFTER HOURS』)
10.桃色吐息 LIVE from Katharsis 2018(1984年『Triad』)

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2019年のセルフカバーアルバム。上のような真梨子さん自身の解説があるのだから、私がとやかく言うこともないだろう。

もちろん、この選曲は名曲ぞろいである。

そして同時に、「高橋40年」とは大きく重ならない選曲でもある。また、封印されたあの3曲はベストアルバム同様、収録されないのも暗黙のルールである。

 

画像の背景に、「ひとりあるき」の真梨子さんがいて、そして長年の音楽活動が今に集約されるかのように、今の真梨子さんにフォーカスされている。

 

日本語の歌詞を大切にしたいという「ひとりあるき」。

ライナーノーツにも書かれているように、絵空事の恋愛詩なのに現実の物語のように、心象風景を描きたい真梨子さんの思い。

それは、私がよく表現するように、「鋭い感覚に磨かれたありのままの感性に身を任せるという意味での自然体」であった。

何にも媚びない感性で訴えてくる、なにかをぶつけるような歌唱であった。

昨年のコンサートレポートでも記入したように、

時を経て使命感への歌唱へいたる期間は、体調不良と苦悩もあった。そして2018年は、心の解放、魂の解放という歌唱であった。まさに八分の力での文字通り自然体の歌唱。

​********

私は80年代の赤く熱く燃える真梨子さんの歌唱が大好きである。だから、次の左下画像が、今回のカバーアルバムのジャケット写真を捉える上でとても大切な画像なのだと心から思う。

それは、真梨子さんが真梨子さんである時代の赤い熱い画像だからである。

もちろん真梨子さんはスーパースターである。しかしソロになってしばらくは、どうしたら売れるかという方向性のもと、必ずしも作りたい歌いたい楽曲だけをreleaseしたとは言えない時期があった。初期のアルバム収録曲も、基本はCMや番組主題歌とのタイアップが多いのも特徴である。

だから、自分が歌いたい楽曲を集めたアルバム「Dear」は、当時の音楽活動を支える仲間としてのヘンリーさんとともに制作した真梨子さんの赤い時代のアルバムなのである。
今回のアルバムは、真梨子さんが言われたように、確かに今の歌い方という円熟味で表現するアルバムなのであるけれど、「release当時は心のどこかに迷いのあった時代」の楽曲の中で、真梨子さんが気に入っていた曲という風に捉えることもできるのである。
その中で、純粋ラブソングの「小さなわたし」が入っていることは素敵なことだと思う。

おそらくコンサートでもアカペラで歌うと思う。

新アルバムの画像には出ていないけれど大切な時期。

アルバム「Dear」で、思う存分表現した作品をリリースしたあの時代。真梨子さんのポーズが、逆の腕の組み方なので、そんな想いを表していると私は思う。

真梨子さんと過ごした時間の想い出を、ひとりひとりにプレゼントしてくれる素敵なカバーアルバム、それが「Mari Covers」なのだと思う。 (​2019/4/12 記載)

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