2001年のリリース。「フレンズまつり」も大団円で終わり、ソロデビュー20年と高橋真梨子2000年プロジェクトの総括としての作品と捉えられる。

22年目のひとつの集大成として、オリジナルアルバムは2000年リリースの「musee」迄を、圧縮してまとめている。

ポイントは、Special盤がついていることであった。そして、銀座山野楽器で開かれていた前年の展示会で公開された、それまで非公開であった写真やニューヨークでのオフショットなどが収録されたブックレットがついていることである。また収録されている外国曲は、NHKBSで放送された「原信夫とシャープ&フラッツ」との共演分であり、バンドから思わず拍手が出てくるほどグルーヴがよく、とてもマッチしている絶品の歌唱である。

またコンサートのオリジナル音源は、声の艶もロングトーンも素晴らしく、ヘンリーバンドの演奏との呼応が楽しめる。ある意味、これがベスト盤といえる仕上がりであると評価している。

(2021/05/31記載)