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それは、Genesis
2001.11.15大宮ソニックシティ
2001.12.01東京厚生年金会館
その日のことは今でも覚えている。
帰宅すると、数日前にオフィシャルでお目にかかった方が、キャスターとして臨時ニュースを読み上げていた。
日本時間9/11の夜23時過ぎである。
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その年のコンサートは、ライブハウス風の演出にしてみたというのであるが、そのベースはニューヨークである。
流れる曲は、大人のAORであり、ブルックリンのリズムであった。
当然、サックスの音色や、ドラム缶があればリズムを取るようなグルーヴである。
そのニュースの後から、このコンサートツアーは、追悼の意味合いも、そして音楽の原点の意味をも担うことになった。
当初の予定であったのだとは思うが、セットリストは変更され、
セントラルパークの平和のシンボルを象徴する。
星屑のSTARDUSTは、銀河の果てのBLUES、となって
荒んだ気持ちを昇華させていく。
99年から、「君と生きたい」をアカペラでのリクエストは、インターネット上で、そしてアンケートにも私は書いてきた。
だから、「グランパ」だけでなく「ハッピーエンド」も立ち上がる客席を見て、喜んでいただいた、真梨子さんからの返信のキャッチポールとして贈っていただいたものであろうととらえたい。
当然、新しい時代の高橋真梨子を演出する構成。
HBPの「2001年宇宙の旅」の演出は、新しい未知なる叡智のモノリスに対峙してきた人の原点の姿を表象していく。それは、人の感情である。メンバーが持っている棒を回転させる、それは映画のオープニングの宇宙ステーションになる。
「Painter」は、複数色のライトの渦で真梨子さんを取り囲んでいく演出ではなく、背景のスクリーンに星雲の渦を描いていた。
その太陽の赤い熱い愛の「虹の水」は素晴らしいパフォーマンスであった。一言で言えば、かっこいい真梨子さんである。
これが高橋真梨子である。
だから、満天の星空の「for you...」と「フレンズ」と呼応するのだ。
そして、その背景の矢印のようなライトは、
まるで、迷い鳩の様であり、平和の象徴のようでもある。
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終始かっこいい、大人のステージの真梨子さんであったが
今思えば、そしてVTRを再視聴すると、異変が訪れている。
「ごめんね」と「for you...」である。
声が出ていない。
♪きっと..のところが、おかしい。音程のずれがある。
高音にややファルセットのような声の返りがある。
だから、歌い上げたときの真梨子さんに笑顔はない。
そして、その異変は大宮だけではなかった。
明らかに模索しているのだ。
高橋真梨子は、高橋真梨子のジャンルを作っていく。
まさに創世記の始まりである。
そして、真梨子さん自身の密かな闘いのはじまりでもあった。
(2021/06/11記載)
はがゆい唇
say my name
流れる
遥かな人へ
Over The Rainbow Imagine
5TH.Avenue
STARDUST
ごめんね
素足のボレロ
君と生きたい
HBP
水の吐息
Painter
虹の水
ハッピーエンドは金庫の中for you...
グランパ
桃色吐息2001
フレンズ
My Heart New York City
(C)NHKBS 2001
(C)NHKBS 2001
(C)NHKBS 2001