少し余裕のある空間では、真梨子さんの曲の響き方が違う。
これは、あたりまえのことで、音の波は部屋の空気を振動させて伝わってくるからだ。
改めて、♪「Adultica」を聴く。
その中の「向日葵」
♬ two for nine 収録分と ♬ Adultica 収録分。
どちらも味わいがある。
でも、ふと気づくことがある。
前者は、野辺送りしてから直後の夏の感覚。
後者は、もう何年も経ってしばらくぶりに実家に戻ったお盆の墓参りの感覚。
東京のお盆は7月だし、田舎というものがない私は8月のお盆の感覚はわからない。
ただ、あの名曲の鎮魂歌♪Life。
コンサートホールのスクリーンにも、魂が去来するかのようなシーンが映した出されていた。白鶴のCMも人の生命のような灯が隠れテーマであったように思う。
あれもお盆の感覚だ。
アルバム解説でも述べているけれど、
♬You' re so far away のリテイクは、真梨子さんのお母様への鎮魂である。
93カーネギーホールの公演のあと、船上ランチパーティでヘンリーさんとダンスを踊るお母様。
「今どこにいるの? 」
「今どんな暮らしをしているの?」
そんな歌詞が、まさに2014年の懐かしさの感覚も含めて、♪向日葵とセットにして歌われている。
だから、野辺送り直後の心の動揺とは異なる落ち着きがある。
自己を見つめる冷静さがある。
だから、アコスティックギターではなく、
2014バージョンのあのピアノのなめらかなイントロなのだろう。
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コンサートがないと応援できない?
コンサートがなくても、ほぼ同じペースで、私は聴き続けている。
しかも、メンテナンスの効果で以前以上にオーディオは快調だ。
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誰でも、コンサートがなくても、応援はできるのである。
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