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あのコンサート...
...1996/11/28 東京厚生年金会館
『真梨子さんがステージで初めて涙を見せた。アンコールでへンリーさんも声を詰まらせた。
休養したって・・・誰も真梨子さんを苦しめはしない。 』
オープニング、真梨子さん風邪をひいているのかなぁ・・・・と思った。
当日の体調は最悪だったとのことである。
MCの途中で真梨子さんが、椅子を持ってきてほしいといった。
ヘンリーさんが、真梨子さんもストレスがたまり胃にきているとのフォローをした
(C)WOWOW
(C)THE MUSIX
THE CONCERT1990-2000
RIPPLE
fやはり、この日のことは避けて通れない。
それは、不思議な感覚であった。
音響のせいかなと感じることはよくある。
耳に何か水でも入ったかのように詰まっている感じ。当時は、風邪かなと感じるような歌声でのスタートであった。
MCも「こんばんは、高橋真梨子です。」だけ。
今日のリクエストは?
また、ヘンリーさんと掛け合いを展開するのかと思っていた中、ヘンリーさんの方を向いて何か訴えている。
「椅子がほしい」
座ってから、汗をぬぐうようなしぐさを見せている間に、ヘンリーさんが間をつないだいた。
ホントは、公演を中止にしようかと迷っていたが真梨子さんがやりたいというので開演したと話されると、ファンの声援が飛んで「大丈夫」と真梨子さん。
舞台に下がることなく、そのまましばし5分くらい休んで、また歌い始める。
もちろん、声に張りはなく、「for you...」は歌えるのかという心配がすぐに浮かんだ。
リクエストコーナーはなくなり、「多重人格」がセットリストに入った。
真梨子さんはやり通した。
ラストは「家に帰ろう」のブルースであった。
そして、しばしの休養に入る。
新設されたペーパームーンは6ケ月延期となった。
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かつて、eternallyのタイトルを見て感じたあの不安がよみがえった。
25年後、あのコンサートのことを思うと、25年間もさらに歌い続けている真梨子さんの凄さを感じる。
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しかし、ここからが、真梨子さん自身の新たな戦いが始まる。
それは、病との闘い以上に、絶好調であった前半の高橋真梨子を表現できなくなった自分との闘いである。それは、心理面への不調を引き起こす。
翌年の高橋真梨子の画像は、明らかに別人の真梨子さんであった。
(2020/12/15記載)