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DESIRE
2010/05/16川口リリアメインホール
(C)THE MUSIX
貴方が生きたLove Song
流れる…
Come Prima ~出逢った頃のように~
時間よ止まれ
鷲と鷹
恋人
君の海に
桃色吐息
ごめんね…
教会へ行く
ジョニィへの伝言
for you …
Henry Band Play
ハッピーエンドは金庫の中
真っ白いシャツ ~Lonely girl Lonely boy~
ブルー・シャトウ
息もできないキスをして
虹の水
グランパ
フレンズ
人間の証明のテーマ
not so bad
海色の風 ~君住む場所へ
Sing it !
THE CONCERT 2001-2013
10年ぶりに自分の感想文を読んでみると、カバー曲シリーズのアルバムの反動が見て取れる。これも、毎年毎年ツアーを追いかけているからであって、大きな真梨子さんのコンサートの流れを俯瞰して視ると、充実期・完成期の動きであるととらえるべきであろう。2020-21の感想回顧は別掲するとして、ここでは2010/05/16段階の想いをそのまま掲載する。
2010/05/16
いろいろとタイトルは考えてみた。しかしどれもしっくりと来ない。新しいアルバムの制作で忙しいのに、私はそれ以上のことを期待しすぎたのかも知れない。
しかし、2008年のSwing Heartのコンサートを100としたら、今回の構成はかなり厳しい採点になってしまうというのが、私の感じ方であった。
もちろん、真梨子さんのヴォーカルはよかった。
また、コンサート用に編曲されたカヴァー曲も、CDとは趣を変えて、いわゆるアレンジの妙というものを感じさせてくれた。
しかし大きな感動が無い。
それは、構成がシンプルであり、内容もわかりやすいものであったからかも知れない。そして、感じられたコンセプトがもうひとつ自分にしっくりと来ないからだと思う。
一部が、紺と緑のライトを中心として、かたくなまでに、高橋真梨子の冷静さを表現する。皆さんは気づかれただろうか?
スカーレットのスポットを使うのは、for you ...のあなたがほしいと真梨子さんが声を最高度に緊張させるところであり、そこまで使われていなかった様に感じている。
紺と緑の色が交錯して、失恋を表している。
第二部は、ラテンの情熱を存分に表現する。
スカーレットを中心とした照明である。
ヘンリーさんとのダンスは、もしかしたらワイン片手に踊っている「月のダンス」なのかも知れないという錯覚をもった。
また、この赤のスポットは、昔の恋を引きずる私と歌いだす女性の情なのかも知れない。
それを赤い愛と表現するのでは、むしろできすぎである。
しかし、それは「虹の水」で、大きな愛、母なる慈しみの愛へ昇華される。ある意味でコンサートの中心部分である。
アンコールで、母さんがくれた麦わら帽子、どこにいっちゃったんだろう・・・・と歌い始める
真梨子さんには、担任が驚くほど暗いと評した少女時代のまり子さんが投影されている。
そして、パートナーの支えで生きてこれたという愛のシーン、友人同朋の愛を描く
海色の風。
こんな風にまとめてみると、とってもシンプルだ。
もとより、教訓的なものは無いのだろうけど、ちょっと結論が優等生かなという感じ。
申し訳ないが、広がりすぎてしまう。
もちろん、こう感じるのも
「海色の風」より、私は「HEART」の描く世界が好きだからなのだ。
自分がそうして欲しいなら、人にそうしてあげなさい・・・・
そんな言葉を思い出した。
DESIRE 求め続ける愛
そして、大人の余裕を感じさせる「月のダンス」
全体のコンセプトがまとまっているだけに、目新しさは無い。
だから、ゆっくりと真梨子さんのヴォーカルを愉しもう。
そういうコンサートである。
(2010/05/17記載)