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Tenderness
1981/02/25 相模原市民会館よりスタート
1981/06/10 郵便貯金会館 芝
(C)FM ファン81/02
1981年。2月25日相模原市民会館でコンサートツアーがスタートした。45周年記念のブックレットには、6/10の日付が記載されているが、これは、芝の郵便貯金ホールでのコンサートのことである。当時の恋人のアーティストとは蜜月の時期でもあり、このキャッチコピーは意味深でもある。
歌うことで綺麗になった....真梨子。
確かに、当時の「高橋真梨子」はキレイというよりも、とにかく、かっこいいお姉さんであった。
このジャケットの真梨子さんは、裏面画像で服を脱いでいるように想像させる。そんな恋人たちの時間を意識させている。キャッチコピーはこうだ。
優しい時間に心を沈めてみたい頃
やわらかい日差しと
一杯のブランデーが必要かも知れないけれど
真梨子の歌は欠かせない。
風に匂いがあるように
彼女の歌には 絹の肌触りがある。
まるで、アルバム「Tenderness」のコンセプトのようである。
まさにコンセプトコンサート。
3/5のリリース前にスタートするのは、お約束ごとでもある。
とてもわかりやすい聴きやすいセットリスト。
「デイブレイク」と「アフロディーテ」「愛はルフラン」
そして、「まぼろし」「燃えさし」「裏窓」
見事に対になっている。
恒例の定番、洋楽2曲はあるものの、
「Brown Joe」で幕を閉めて、
アンコールが「ランナー」というのは、もう高橋真梨子の世界である。まだ、「for you...」はリリースしていない。
真梨子さんのヴォーカルはまだ硬い。
低音の響き深くて、実は切ない。
何かをぶつけるような激しさもある。
これからどうなるのか不安な学生時代。
夏休みに出された課題図書のレポート。
この書物を読んで果たしてどうなるのか。もっと実践的なことはないのか。私も葛藤の時期であった。
絹の肌触り?
真梨子さんは、何か熱いものを、自分にもぶつけてくれた。
そんな初夏の頃である。
(2020/08/09 記載)
追記
その後、テレビコマーシャルで、近年の「白鶴」同様に
印象的なシーンが流れた。
初夏、揺れる水面、和風美人のうなじであったと記憶している。
「やわ肌の 熱き血汐にふれも見で さびしからずや 道を説く君」
与謝野 晶子 作、「みだれ髪」に収められたこの短歌を真梨子さんが短調のアカペラで歌ったのである。私は覚えている。
背筋がぞくっとした。
そのCMは、カネボウ 絹石鹸 である。
あなたの空を翔びたい
ハート&ハード
グッバイ・チャーリー
パントマイム
ジョニィへの伝言
五番街のマリーへ
陽かげりの街
ランブル
デイブレイク
アフロディーテ
すべて霧の中
愛はルフラン
真昼の愁い
The Time To Say Goodbye
音をたてて愛が
うしろ姿
まぼろし
燃えさし
裏窓
Mamita Linda
Lonely Hearts Club
Brown Joe
ランナー