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このHPで取り上げたスタンス
このホームページでは、高橋真梨子さんのBEST盤やCover盤の全てを取り上げてはいない。もちろん、全てをコレクションしているのでリスト化することはできる。しかし、基本的な私のスタンスは、アートな作品としての鑑賞のためのHPなので、そのスタンスで選定しているためである。
また、オフィシャルHPにおいても、既に入手できない絶盤のモノや、日本ビクター・ビクターエンターテイメントで企画していない盤については掲載されていない。
私は、高橋真梨子さんを一言で言えば、コンサートシンガーでありアルバムシンガーであると思っている。そしてその曲調から言えば、バラードシンガーである。
よって、表現したいコンセプトがある。
だから、真梨子さんはオリジナルアルバムを大切にしてきた。そして、そのオリジナルアルバムのコンセプトでこそ、その曲のイメージが具現化されるものである。
だから、曲のイメージだけ先行させて組み合わせたベスト盤は、作品としては全く別のCD作品であるととらえている。
当然、ひとつのコンセプトを作るのは難しい。
また、ひとつのコンセプトで括って、その後同じコンセプトでその2*3*が出来上がっていく場合、カバーアルバムなら納得できるが、ベスト盤では結局のところ、前のベスト盤に収録していない曲という制限がかかってくる。
もちろん、真梨子さんほどのキャリアとなると、デビュー当時からのファンもいれば、カーネギー公演くらいから、またNHK「SONGS」を見てというファンの方もいるであろう。
厳しい言い方をすれば、1曲だけの「出演」で紅組のトリ、長年のファンからすれば85点の出来に聞けた歌唱であっても、まったくコンサートに行っていない方たちからは大変感動したという声が聞こえてくるのも事実である。
だから、誰に向けてのアルバムなのかということも関係してくるであろう。
確かに、80年代のアルバムは入手しづらくなっている。また、テレビ番組でファンなった方は、全てのアルバムを聞いてみたいと、そこまでは思わない方もいるであろう。
そして、レコード会社としては、一定量のプレスが見込める真梨子さんのベスト盤は、経営上も大切な存在ではある。
よって、このHPでは、音楽作品としても、そして、高橋真梨子さんの歴史という視点からも、別掲のアルバムをまず取り上げ、解説することにした。
その他のアルバムを知りたい方は、オフィシャルHPを参考にしていただきたいと思う。
(2021/05/31)